2024年10月RCIトレード5分足実例
2024年10月の8本RCI-FXトレードを一部抜粋して掲載しています。
各ロジック、どのようなポイントでエントリーしているのか、トレードイメージの参考にしていただければと思います。
8本RCI-FX手法
ロジック①:狙いはトレンドフォロー(+初動)、8本RCI-FX手法全体の7割のエントリーを占める最も重要で根幹となる手法
ロジック②:過熱した相場を見極め、その後の転換をピンポイントで拾っていく手法
ロジック③:調整後の相場のベストタイミングでエントリーができる、アールの8本RCI手法の中でも最も勝率が良く、利益も伸ばせる手法
※主要なインジケーターは非表示です。
10月1週(9月5週)のFXトレード5分足
先週まではロジック①におけるトレンドフォローではない形状、
・非トレンドフォロー形状
・初動
このような状態でも8本のRCIの正しい読み取りによって優位性高くpipsを獲得していく事ができるという事例を紹介いたしましたが、今週はUSDJPYにおいて標準サイズのトレンドフォローを獲るロジック①、そして上位の大きなサイズのトレンドフォローを獲るロジック③で典型的な事例です。
4回のトレードで各20pips獲得し、合計80pipsOverのトレードとなりましたが、
無裁量で対応できる部分は無裁量ルールで分析作業を効率化、そして勝てる可能性を高めて利を伸ばせる部分は裁量要素を含ませたハイブリッド的な分析
により、いずれも本手法によってこの足しかルールが合致しない、という1本まで絞り込んでトレードした結果となります。
10月2週のFXトレード5分足
今週はロジック②転換によるトレード事例です。
左:黄色垂直線の矢印でショートエントリー
利確後
右:緑垂直線でロジック③上位3波
へと繋がっていく事も多いです。
さて、相場における「転換」とは、
一方向に進行してきた波が、それまでのパワーバランスが崩れて反対方向に進行する事です。
この場面を事例として見ると、上昇一辺倒で進行してきていますが、これはここで逆張りによるポジションがたくさん入ったから転換した、という事ではありません。
それまでロングポジションを持ってきたトレーダーの「利確」
そして直近でロングポジションを持ったトレーダーの「損切り」
この2つが一時的な転換をもたらしているのです。
ここに至るまでに「?」マークを付けた黄色矢印のポイントでも、何ヵ所も転換するかな?という転換候補の局面は訪れていますが、これらのポイントでの転換は成功しませんでした。
それほど転換するポイントをピンポイントで捉えるというのは難しいのですが、
8本RCI-FX手法におけるロジック②は赤矢印のポイントのみを一点突破で分析する事が出来ます。
ロジック②の出現頻度はロジック①や③と比べると8分の1程度になりますが、上記事例からも見て取れますが、それだけ転換というのはそう簡単に現れるものではなく、ロジック②は数少ない機会を精度高く捉えるための専用分析ロジックとして取り扱っています。
10月3週のFXトレード5分足
上記はロジック①における初動を用いた今週の5分足デイトレードです。
どんな手法でも「鉄板」の勝てる形というものがあるのかもしれませんが、8本のRCIの読み取りにおいて、誇張なしにこの局面で負けた記憶がほとんどありません。
実はこの局面は「あるもの」を背にエントリーをしています。
次の画像を見てください。
わたしを含め、本手法でトレードをしている生徒さんはこのように分厚いサポートを目にしながらエントリーしていました。
わたしはそれだけで大きな裁量要素となってしまうライントレードという戦略が大変苦手で、このサポートラインは恣意的に自身で引いたラインではありません。
この日の世界中のどのトレーダーのチャートにも最初から「存在しているもの」のサポートを受け、それに加えて8本のRCIの完璧な合致。
さらには本手法においては使用しませんが俗に言うダブルボトム(※)も確認できますね。
※こういったチャートパターンの類は後から見ると結果的にそのようになっていた、というだけです。リアルタイムで相場を追っているエントリー足の段階ではこのダブルボトムを「ダブルボトムの完成」と確認想定する事は非常に難しく、それこそ恣意的な思考となってしまうため、本手法においてダブルボトムやダブルトップをエントリーのきっかけとする事はありません
可視化された分厚いサポート、そして8本のRCIが炙り出した限りなく勝てる可能性の高い1本のローソク足によって、「鉄板」の初動トレードとしてストレスなく伸びていったトレードです。
10月4週のFXトレード5分足
今週は・・・イージーな取引の多い相場でした。
以前にも取り上げましたが、わたしが思う「イージーな相場」とは、
チャートの価格がその手法(ロジック)の狙いの位置にある事
または
売り買いのトレードの始点終点が同一である事
この内の一つまたは両方を備えたトレードが簡単かつビッグトレードになる事が多いです。
▶参考記事:2024年8月4週のRCI-FXトレード記録
特に下記画像、月曜日のEURUSDは相場の値動きの基本である波の全てを取る事が出来ました。
本手法の分析では、わざわざこのような波のカウントは必要としませんが、RCIを深く読み取る事によってダウ理論やエリオット波動といったFX相場の原理とも重なっていく事を見てみましょう。
夕方17時から修正2波にあたる初動トレードを皮切りに、
本流のショートでのロジック③で3波を捉え(これが俗に言う3-1波)
小さなトレンドフォローとなっている調整波をしっかりいただきつつ、
この日一番の3波本流を規模の大きなロジック③を補填する形状でロジック⑤のビッグトレードで締める
というトレード漬けの一日となりました。
最後の決済はどこまでも伸びていたため1:30頃でしたが、いずれのトレードもエントリーからほぼ逆行する事なく常時含み益状態でしたのでストレスも少なく、こうなると後はどこで決済するのが最適解かを選択式決済ルールに当てはめながら判断していくのみです。その点からもこの日のトレードは天底でエントリー、天底で決済という模範的なトレードを実現できるチャートとなりました。
今回のトレード事例につきいただいたご質問
Q:エリオット波動の調整波がロジック①、推進波がロジック③にあたるのですか?
A:そうとは限りません。今回はこのように当てはまりましたが、RCI形状/チャート状況/ボラティリティにより、ロジック①が本流3波を捉える事もあれば、ロジック②が修正波となったり、あるいはロジック③が修正波となっている事もあります。本手法のRCIによるFX分析ではエリオット波動をカウントする必要は生じませんが、本手法のロジックルールに従ってエントリーとエグジットを繰り返した結果、FXに有効とされる他の理論手法においても優位性ある場面を捉えている事が多い、という事例となります。
10月5週(11月1週)のFXトレード5分足
10月はテクニカル分析が効きやすい場面が多く見受けられ、そんな10月の最終週である今週は特にトレード数、pipsともに今年一番のご馳走相場となりました。
興味深いポイントが多い週だったのですが、今週は10月1週の補足事項としてロジック③の原理本質とも言えるシーンを取り上げてみようと思います。
画像は今週のUSDJPY5分足です。
ロジック①とロジック③は広義においては同じトレンドフォローに分類されます。
しかしロジック③はロジック①ではエントリーを検討する事すらできないRCI形状の局面において、何度も連続してエントリーが訪れる事になります。
同じトレンドフォローでも狙う規模が変われば読み取り方が変わり、バトンを受け渡すようにチャートの異なる局面を狙い続ける事ができます。
(画像では見切れていますが、このロジック③の利確直後にもロジック①がバトンを受けてエントリーとなりました)
ロジック③は上位3波を捉える手法です。
では上位3波とは一体何なのか?
5分足の上位という事は15分足なのか30分足なのか、それとも1時間足なのか。
ロジック③における上位3波とは特定の時間軸を示すものではありません。
その本質、このロジックでいう上位足とは、
上位足=より大きなトレンド
という意味合いとなります。
そのため、5分足の上位は15分なのか30分なのか1時間なのか、という限定された枠組みに縛られるものではなく、5分足そのもののトレンドの大きさ、と比較した波という事になります。
その時発生しているロジック③の規模にもよるのですが、その5分足のロジック③は15分足のトレンドかもしれませんし、1時間足のトレンドかもしれません。
上位足がどの時間足を示しているのか、という視点は全く意味がない、という訳ではありませんが、それよりも今見ているチャートで何が起こっているかを、RCIとチャートの反応によって読み取り、見えているモノを根拠に分析して確度を高めていく、これがロジック③によって捉える事ができる上位3波の正体となります。
言葉にするとなんだか難しそうだな・・・と感じられるかもしれませんが、実際の運用面においては8本のRCIが示すロジック③のシーンでは、この足以外あり得ない・・・というポイントになってしまいますので、どちらかといえば初動からトレンドフォロー及びヒドゥントレンドフォローさえもターゲットとし、汎用的な側面もあるロジック①よりもパズル的な要素が強く、エントリーは容易であると言えます。