手法ルールに従った再現性の高さ
RCIトレード実例解説
さて今回は少し毛色の違うトレードを取り上げてみようと思います。
このコーナーでわたしがよくお話しているのは、8本RCI-FX手法によるテクニカル分析にはRCIプラスアルファの優位性も無意識のうちに加わっているのですよ、という事です。
それはたとえばダウ理論やエリオット波動であったり、サポレジ転換であったり、市場において多数のトレーダーが注目し、優位性が高まるとされるテクニカルも味方に付けた上で、RCI条件が合致する1本のローソク足をあぶり出せるように本手法は構成されています。
したがって、
・ダウ理論の優位性はどうか?
・エリオット波動の3波になっているか?
・意識されているラインはどこか?
・フラッグや三尊といったチャートパターンは出現しているか?
・どことどこでチャネルラインを繋ぐか?
こういった超人感覚的な裁量要素を自身で考える事なく、その優位性を勝手に捉えながらトレードする事ができている、というのが8本のRCIによるFXテクニカル分析の最大の強みであるとも言えます。
さらにはそれに加えて本手法は他のテクニカルでは分析できない(優位性有りと確認できない)ポイントでのエントリーも可能とします。
今回はそん事例をEURUSDのトレードで見てみましょう。

極めて単純に8本RCIルールに合致したからエントリーしただけ、というトレードです。
ですが、このポイントでRCI分析以外で「買い」の優位性を見出して自信をもってエントリーできる方はそう多くはないはずです。
この時のチャートを俯瞰で見てみましょう。

チャート右の方の赤垂直線が先ほどのRCI分析のエントリーポイントです。
前述の一般的なテクニカル分析に照らし合わせても、買いエントリーでトレードするための
・ダウ理論の買いの優位性が無い
・エリオット波動3波の前提である上昇の1波が確認できない
・過去に意識されているラインを引けない
・上昇するためのチャートパターンが出ていない
・チャネルもきれいに描けるポイントが無い
むしろ普通なら売りエントリーに優位性がありそうな場面ですらありますが・・・
8本のRCI分析ではこれは見まがう事なくこの足で「買い」なのです。
今回のトレードシーンは裁量と無裁量のハイブリッドFX手法である本手法のトレードの中でも無裁量トレードの要素が強く出ているものですが、このようなただ手法ルールに従うだけという無裁量トレードの最大の利点は「再現性が100%である事」です。
無裁量トレードに必要な要件は勝率。これ一つです。
8本RCI-FX手法はルールに従うだけでも勝率6割を確保する事が可能です。
実はこれだけでも勝ちトレーダーとして活動してはいけるのですが、現実のトレードにおいて勝率6割というのは10連勝する事もあれば10連敗する事も生じてきます。
連勝ならばよいのですが、10連敗となるとやはりその手法に対する信頼が揺らぎ、他の思考が介入してくる結果、手法が歪んでしまい、本来検証で実証されているはずの優位性を実現出来なくなってしまうのです。
無裁量要素に適切な裁量要素を組み合わせる事で、圧倒的な高勝率によるメンタルの安定が得られる結果、その手法を信頼して継続運用できる。
あとは継続していれば・・・勝手に資金が増えていく。
この状態になるとしめたもので、もうトレードが崩れてしまう事はありません。
この「任せる分析」と「見極める分析」の調和が、8本RCI-FX手法の安定的な運用に大きく影響しています。

