手法ルールに従った再現性の高さ
5分足RCIデイトレード実例解説
EUR/USD(ユーロドル)のトレード事例をもとにした、8本のRCIの環境認識によるその時の相場の大局の把握、そして一般的なFX手法では見逃しやすい「隠れたトレンド(ヒドゥントレンド)」の解説です。
東京~欧州時間にかけての展開とRCIの読み取り

この週の月曜日のユーロドルは、豪州市場から東京市場にかけて上昇トレンドを形成していました。
欧州時間に入ると、上昇の流れを引き継ぐかに見える陽線(画像内①)が出現し、トレンドフォロー型のFX手法を使用している多くのトレーダーが、ここで「買いエントリー」を選択したはずです。
8本RCI-FX手法では“エントリーフィルター”が作動し、買いエントリーを見送り、負けトレードを回避する判断となります。
その後、②の陰線で売りエントリーのルールが合致。
ロジックルールに基づく判断のみで、細かな裁量を挟まずにトレードを行ってこの結論に至っています。
⇒RCIによる環境認識が導いた下目線の根拠
しかし実は、8本のRCIでは黄色垂直線の段階で
すでに**「大局は下目線」という環境認識が出来上がっていました。
つまり、①の買いトレードを見送った背景には、単なるフィルター条件だけでなく、「買いは不利」**という大局的判断も備わっていたわけです。
一般的なFX手法では見抜けないヒドゥントレンドフォローとは

このポイントで特筆すべきは、今回の売りエントリーが「ロジック①の初動」ではなく、トレンドフォローを認識した上でのエントリーであったという点です。
8本RCI-FX手法では、通常のトレンドフォローはもちろん、
初動+トレンドフォロー(+ヒドゥントレンドフォロー)
を読み解くことが可能です。
ヒドゥントレンドフォローとは、
「押し戻りの概念が崩れているトレンドフォロー」であり、
チャート上では押し目・戻り目という概念が失われている“隠れた継続波”です。
RSIやMACDといったオシレーター、もちろんRCIでも表現される「ダイバージェンス」という現象がありますが、8本のRCIはオシレーターとしてではなく、チャート上に現れる隠れたトレンドをダイバージェンスとして認識してエントリーサインを出す事があります。
この局面で売りエントリーを判断するのは非常に高度な分析を要しますが、8本RCIではそれを可視化する事が出来ているという事になります。
今回のトレード結果と相場の背景
その後は、豪州・東京市場での上昇を完全に打ち消すような急落。
この一方的な値動きが発生したのは、
一般的なトレンドフォロー手法では「買い局面」と認識されていたためです。
多くの買いトレーダーの損切りを巻き込み、その流れがさらなる下落を加速させた形となりましたね。
まとめ:8本のRCIで見抜いた相場の裏
今回は、一般的なFX手法では見逃しやすい「ヒドゥントレンド」を捉えた実例を紹介しました。
このように、RCIを正確かつ忠実に読み解くことで、定説では読み取る事ができない相場の裏に潜む本質的な流れを掴むことも可能となります。
また次回もRCI分析を活かした興味深い場面を紹介できればと思います。



