8本RCI-FX手法2024年12月トレード実例

【2024年12月版】RCI専業トレーダーのFXトレード記録
目次

【2024年12月版】8本RCI-FX手法5分足トレード解説

FXトレーダーR

2024年12月の8本RCI-FXトレードを一部抜粋して掲載しています。
各ロジック、どのようなポイントでエントリーしているのか、トレードイメージの参考にしていただければと思います。

8本RCI-FX手法
ロジック①:狙いはトレンドフォロー(+初動)、8本RCI-FX手法全体の7割のエントリーを占める最も重要で根幹となる手法
ロジック②:過熱した相場を見極め、その後の転換をピンポイントで拾っていく手法
ロジック③:調整後の相場のベストタイミングでエントリーができる、アールの8本RCI手法の中でも最も勝率が良く、利益も伸ばせる手法

※主要なインジケーターは非表示です。

12月1週のFXトレード5分足

早くも年末ですね。12月のチャートは難しい・・・とはFX談義にありがちな話題ですが、8本RCI-FX手法は特に変わりなく通常運用です。
12月初週の今週は適切なエグジット=決済の事例を取り上げてみようと思います。
FXはエントリーさえ良ければOKといった少々乱暴な論調もあるようですが、
わたしはFXとはエントリーとエグジットが合わさってこその完成形であると考えています。
▶参考記事:11月3週の5分足FXトレード

まずは今週のUSDJPYのトレードから見てみましょう。

無裁量で効率よく決済するFX手法
8本RCI-FX手法USDJPY:ロジック①トレンドフォロー

エントリーから順調に伸びていき、伸び切ったヒゲ先で決済となりました。
これはもちろん運良くこのポイントで決済できた、というものではなく、8本RCI-FX手法のエグジットルールの一つに従って利食いしています。

この場面、もし明確な決済ルールが無いFX手法でトレードしていたならば、これだけ調子よく伸びている中、いきなり決済という判断は難しいでしょう。
どこまで伸びるかな?と見ていると、その後チャートはずるずる下がり始め、せっかくの含み益が含み損に変わり、遂にはエントリー足の安値を割ってあえなく損切り・・・となります。
潔く損切りできればまだしも、途中の上がりそうなポイントでもう2個3個とポジションを持ってしまったり、損切りを引き延ばしたりしていたら目も当てられない状況となってしまいます。

次はEURUSDのトレードです。

FXで勝てるエントリーと決済の両方を兼ね備えたRCIテクニカル分析手法
8本RCI-FX手法EURUSD:ロジック①トレンドフォロー

エントリーからしっかり伸びて、USDJPYと同じく伸び切ったローソク足のヒゲ先で決済です。
これも先ほどと同じルールを選択し、自信を持って決済しています。

もしこの場面で決済ルールが無いFX手法で運用していたならば、一気に下げていって即損切り、となる可能性の高い場面ですね。

FX手法やFX理論には決済ルールが定められているものも勿論多数あります。
しかしその多くは決済などおまけと言わんばかりのエントリー分析に重きを置いたものばかりです。
上記事例はあくまでも今週の一つの事例に過ぎませんが、エントリーのみをどれだけ探求しようともせいぜい勝率は6割で頭打ちとなります。
勝率6割でも無心で継続出来るなら資金は増加していきますが、実際の為替取引というのは自身のお金のリアルな増減を目の当たりにしながらの運用です。
連敗が続き大きな損失が出た際、それは一時的な事であると頭では分かっていても心理的負担は相当なものとなり、本当の意味でのトレードの安定には繋がらないと考えています。

わたしは臆病で保守的なトレーダーです。
自身のメンタルを保ちながら優位性ある手法を絶対的な武器として、常に正常な資金運用をするために、
入口も出口もしっかり整ったトレードを行う事を選択しました。
8本RCI-FX手法には相場とRCIの状況に合わせた複数のエグジット=決済ルールが存在しています。
今回はその内の一つ、比較的無裁量で判断できる天底での決済ルールに従ったトレードを紹介いたしました。

生徒さんへ
この場面はほとんどの生徒さんは事例通りの決済を採用できたと思いますが、アールも同様、この2つのトレードではエントリーした瞬間から本決済を狙いながらチャートを見ていました。典型的な事例ではありますが、その際の具体的な思考をファイルにコメントしておきましたのでチェックしておいてください。
▶CLクラス12月

12月2週のFXトレード5分足

FX初心者でもRCIを見極めるだけでレンジを回避して勝てる手法
8本RCI-FX手法USDJPY:ロジック①トレンドフォロー+ロジック③上位3波

今週はロジック①と③の繋がりです・・・が、今回のトレードは①と③の間に長期間に渡るヨコヨコ相場、いわゆる「 レンジ 」があります。
FXで勝てない原因である、逆行、連敗、往復ビンタによる損失が重なるのは、このレンジ相場にトレンドを狙う手法を適用してしまうからです。

そのため、トレンドフォロー手法というのはこのレンジをいかに避けるかがポイントとなるのですが、8本RCI-FX手法の「勝てる可能性の高いローソク足を導き出す」という特性によって、レンジ相場をうまく避けながらエントリーする事ができます。
この役目は8本のRCIの内の3本と4本の混合的な編成が機能しているのですが、それを1本ずつ読み取らなければならないという事ではありません。それはRCIによって勝手に表現されているだけで、わたしたちが判断するのはRCIのトレードルールに合致しているのか、していないのか、これのみです。

実際の本事例においては、

まずはロジック①で浅い押し目を捉えてトレンドフォローの買いエントリー

レンジに入る前に決済

長く続くヨコヨコのレンジ区間ではトレードルールが合致せずエントリーは出来ない

その後ロジック③で伸びていく瞬間を捉えてエントリー

再びレンジに入る前に決済

獲るべき部分、勝てる可能性の限りなく高い1本のローソク足は8本のRCIが示してくれます。

結果的にレンジ相場の上下拮抗、売り買いの攻防には巻き込まれず、売り買いの決着が着いて(レンジが終わって)伸びる可能性の高い足でエントリー、伸び切って売り買いの攻防が始まる前(レンジが始まる前)に決済、このような理想的なトレンドフォロートレードが出来る割合を高める事が出来ます。

12月3週のFXトレード5分足

さて、今週は少し変わった視点から、FXの「守り」について見てみようと思います。
FXの「守り」は、 エントリーの守り と 決済の守り の二つに分ける事が出来ます。
どちらも損失を避けて資金を守る、という事に通じます。

まずエントリーの守りとは、負けトレードを避ける、という事ですね。

・ルールを破らない
・リベンジトレードをしない
・負けやすいパターンでエントリーしない などなど

つまりエントリーの守りとは負ける可能性が高い(資金を失う可能性が高い)余計なエントリーをしない、というエントリー後の行動を指すものです。
これに対して決済の守りとは、いかに損失を少なく抑えられるか、というエントリー後の行動を指すものです。

負けトレード、皆さんはどうお考えですか?
「負けトレード」というと、完全に一つの負けと捉えている方も多いかもしれません。
利確か損切りか、0か100かという観点だけで考えると、勝ちか負けか二つに一つです。

しかし8本RCI-FX手法は潔く負けません
定められたストップロスに至るまでの損失を最小限にする、あわよくば建値や微益で決済する事を目指します。
最適な決済ルールにより、例え負けトレードだとしても最小損失を目指すという事です。
同じ「1敗」と数える負けトレードでも、大きな負けか小さな負けか、で資金を増加させるというFX本来の目的に大きく影響する事になります。

これは何も損切り位置を変えて引き延ばす、とかナンピンで損失のあるポジションを救出する、といった事ではありません。これらの行動はトレーダーを仕事として考えるなら労力の割に儲けは少なくなる傾向が強いため、非常に非効率なトレードであると言えます。

今週のチャートで実例を見てみましょう。

FXの正しい負け方を学べるマンツーマン指導のオンラインスクール

画像は今週のUSDJPYの買いトレードですが、連敗しています。(左のトレードは建値か微益に見えますがスプレッドでわずかに負けています)

注目していただきたいのは「負け方」です。

両トレードともにエントリー価格とそれほど大差ない価格、つまりほんのわずかな損失だけで決済している事がお分かりいただけると思います。

さてこのトレード、ルール通りに決済せずに粘っていたらどうなっていたかと言うと・・・

FXで勝てない人も正しく負ける事で勝てるようになる

こうなっています。

相場ですからポジションを手放した後の結果は大した意味を持ちません。
この相場はたまたま下げていきましたが、次の同様の機会では上げていく事もあるかもしれません。
しかし、このトレードの意味は負けトレードを最小損失で切り抜ける事が出来たという事実です。

2連敗、「連敗」とだけ聞くとトレーダー心理としては大きなストレスがかかってしまいますが、それをわずかな損失で撤退できたからこそ、

やっぱり上に行くはずだ!自分の分析は間違っていない!このままもし上がったら勿体ない!

こういった意識が働いて、リベンジや買い増しといった、自ら傷口を広げてしまうようなトレード行動を取る事無く、冷静に相場を見る事が出来ます。

生徒さんにはよく申し上げていますが、FXは攻めも大切ですが守りはもっと大切です。
効果的な攻めは鉄壁の守りの上で成り立つのです。
わたしはそんな意識を持ってトレードを行うようにしています。

12月4週のFXトレード5分足

今週はクリスマス週でしたね。
クリスマス前後や年末年始は特にですが、市場参加者が減少するため市場に回る資金の絶対量が減少します。
これがFXトレードにどういった影響を与えるのかと言いますと、

「ボラティリティの減少」
※その日の相場の値動き=値幅が著しく低下する事
特にスキャルピングやデイトレードにおいてはボラティリティが低下すると負けやすく(資金が増えにくく)なる傾向があります。

ではボラティリティが低下するとなぜ勝てなくなるのか。
よく誤解して解説されているのが、

「テクニカル分析が効かなくなるから」

と言う方もいらっしゃいますが、これは半分正解で半分不正解です。
確かにテクニカルが効きにくくなる側面もあるにはあるのですが、それは普通のトレード日にも毎日当たり前に発生しています。

そのため、自身の取り扱う手法が勝ちやすい時間を把握しておく事が重要となります。
▶生徒さんは今週のレクチャーを参照:時間外トレードの勝ち方

ボラティリティ低下によって勝てない原因の中で最も大きな原因は

得られる利益に対して証券会社への手数料の割合が増えてしまう事

なのです。
FXトレードを行うには証券会社への取引手数料を必ず支払わなければなりません。
そしてこのスプレッドという名の取引手数料は通貨ペアごとに一定額でほぼ固定されています。

例えばスキャルピングにおいて、平均利益が5pipsの手法でトレードしているとします。
1トレードあたり手数料が0.5pipsの手数料とすると
100%÷5pips×0.5pips=10%
つまり1トレードあたり利益の10%を手数料として証券会社に支払っているという事になります。

勘のいい方はわたしが何を言おうとしているかもう既にお分かりかと思います。

ではもしその日の勝ちトレードで得られる利益が2pipsまでボラティリティが低下していたなら、
100%÷2pips×0.5pips=25%
1トレードあたり利益の25%を手数料として支払う事になります

通常のボラティリティなら10%の手数料で済むところが、低ボラティリティ時のトレードは通常のトレードの2.5倍もの手数料を取られてしまう事になるのです。
トレーダーはボラティリティの低い相場においてはトレードを行う前から不利な状況に立たされている、と言えます。

FXでボラティリティが低いと勝てない原因と理由

しかも手数料は勝ちトレードだけでなく、負けトレードでも支払わなければなりません・・・
FXではボラティリティの低下する日にスキャルピングやデイトレードが勝てない理由、イメージいただけたでしょうか?

であるならば、こういった日はトレードしない方がいいのか?というと、8本RCI-FX手法では普通にトレードを行います
今週のEURUSD12月26日、クリスマス休場日明けのトレードです。

FX初心者が勉強するべきRCI分析
8本RCI-FX手法EURUSD:ロジック①トレンドフォロー

ボラティリティが低下しているので獲得pipsは少なくなりますが、いつも通りRCIの読み取りルールに従ってエントリー、決済ルールに従って決済です。
例えば高勝率ではないFX手法(コツコツ負けてドカンと勝つ手法)は値幅に頼って大きく勝つ必要があります。こういった手法を利用している場合は、経済ニュースや市場情報をチェックしておき、ボラティリティが低下するであろうとあらかじめ予測できる日は資金を減らしてしまう可能性が高まりますのでトレードを控えるべきでしょう。

しかし8本RCI-FX手法は高勝率で手堅く勝ちを積み上げていく手法です。
今週の様にボラティリティが低い週であっても数に物を言わせてプラス収支を達成できるため、予測の難しい流動的なファンダメンタル要素は加味せず勝ちやすいルールに従った見極めを元にトレードを行っていくのが正しい運用方法となります。(雇用統計等、事前に確定している個別の大型経済指標には画一的な対応を行います)

12月5週(1月1週)のFXトレード5分足

大晦日元旦を挟む週、敬遠されがちな時期ですがわたしはいつも通りトレードに勤しんでおります笑
12月、クリスマスを過ぎて年末年始のトレードは難しい・・・とはよく言われる話ですが、わたしはこれは今の相場観を反映していない古い考えだと思っています。
確かに今から5年以上前まではそのような傾向も見られました。
しかし昨今の年末チャートにおいてはその様相が変わってきていると感じています。
AIトレードの普及を始めとした近代トレードの在り方にも変化が生じているのか、その原因は分かりませんが、

「年末年始のFXトレードは難しい」

というFXにおける常識は既に崩れているように思います。
他人からの受け売りを「常識」として語る方も多く見られますが、為替はその「常識」が最も通用しない世界です。信ずるに値するのは自身で実践した結果やその目で見たもののみですね。

さて、それを象徴するかのように今週はビッグトレードが頻発しており、12月31日大晦日の連続ビッグトレードと迷ったのですが、12月30日のUSDJPYのトレードを取り上げてみようと思います。

今週のFXの本命・鉄板のトレードをRCIによるテクニカル分析で明らかにする
8本RCI-FX手法USDJPY:ロジック①トレンドフォロー/ロジック③上位3波

ロジック①とロジック③がきれいに繋がったシーンとなります。
ロジック①のトレンドフォローは小ぶりとなりましたが、戻しが入る前に決済ルールに従って手堅く勝ち逃げ。
このチャートの本命はその後のロジック③となりました。
このRCIの状態なら当然くるだろうと待ち構えていましたが、やはり絶好の勝ち足となり50pipsOVERとなかなかのデイトレとなりました。
どちらも分かりやすい場面でしたので、KLクラスのデモ研修中の生徒さんも含め、わたしと同じエントリー/同じ決済の生徒さんが多く見られた一場面でした。



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