低ボラティリティの相場で勝てない本当の理由
クリスマス前後や年末年始は特にですが、市場参加者が減少するため、市場に回る資金の絶対量が減少します。
これがFXトレードにどういった影響を与えるのかと言いますと、
「ボラティリティの減少」
※その日の相場の値動き=値幅が著しく低下する事
特にスキャルピングやデイトレードにおいては、ボラティリティが低下すると負けやすく(資金が増えにくく)なる傾向があります。
「テクニカル分析が効かなくなるから」は半分正解で半分不正解
ではボラティリティが低下すると、なぜ勝てなくなるのか。
よく誤解して解説されているのが、
「テクニカル分析が効かなくなるから」
というものですが、これは半分正解で半分不正解です。
確かにテクニカルが効きにくくなる側面もあるにはあるのですが、それは普通のトレード日にも毎日当たり前に発生しています。
そのため、自身の取り扱う手法が勝ちやすい時間を把握しておく事が重要となります。
ボラティリティ低下によって勝てない原因の中で、最も大きな原因は、
得られる利益に対して証券会社への手数料の割合が増えてしまう事
なのです。
利益が小さくなるほど、手数料の割合は膨らんでいく
FXトレードを行うには、証券会社への取引手数料を必ず支払わなければなりません。
そしてこのスプレッドという名の取引手数料は、通貨ペアごとに一定額でほぼ固定されています。
ただし業者によっては、市場参加者の少ない時間帯にスプレッドが通常より広がる事もありますから、低ボラティリティの日はなおさら不利になります。
例えばスキャルピングにおいて、平均利益が5pipsの手法でトレードしているとします。
1トレードあたりの手数料が0.5pipsとすると、
100%÷5pips×0.5pips=10%
つまり、1トレードあたり利益の10%を手数料として証券会社に支払っているという事になります。
勘のよい方は、わたしが何を言おうとしているか、もう既にお分かりかと思います。
では、もしその日の勝ちトレードで得られる利益が、ボラティリティの低下によって2pipsまで縮んでいたなら、
100%÷2pips×0.5pips=25%
1トレードあたり利益の25%を手数料として支払う事になります。
通常のボラティリティなら10%の手数料で済むところが、低ボラティリティ時のトレードでは、2.5倍もの手数料割合に膨らんでしまうのです。
トレーダーは、
ボラティリティの低い相場においては、トレードを行う前から不利な状況に立たされている
と言えます。

しかも手数料は、勝ちトレードだけでなく、負けトレードでも支払わなければなりません・・・
FXではボラティリティの低下する日にスキャルピングやデイトレードが勝てない理由、イメージいただけたでしょうか?
クリスマス休場明けのEURUSD:8本RCIはいつも通りにトレード
であるならば、こういった日はトレードしない方がよいのか?というと・・・8本RCI-FX手法では普通にトレードを行います。
参加者が減って値幅が小さくなる事と、勝てない事は、決してイコールではありません。
下の画像はクリスマス休場日明けの実際の8本RCIトレードです。

上昇の流れの中で、8本のRCIが示した「初動の売り」
それまでは上昇の勢いが強い流れでしたが、この足で、8本のRCIは初動の売りを示しました。
チャートの形だけを見れば、まだ上目線で構えたくなる方も多い場面かもしれませんが、ルール通りに売りエントリー。
相場参加者が乏しかったのか、窓を開けながら一気に下落していき、選択式決済ルールに従って勝ち逃げです。
その直後、相場は大きく上昇していきました。
値幅が小さい日ほど「どの足で入り、どの足で出るか」がすべてを決める
値幅が小さい日は、取れる利益そのものが小さくなります。
エントリーが数本遅れたり、決済を少し粘ってしまったりしただけで、わずかな利益はすぐに手数料に飲み込まれていきます。
これがボラティリティが低い時のトレードの怖いところですね。
反対に、伸びる足で入り、伸びきった足で出る事ができれば、値幅が小さい日でも、取るべき部分をきちんと取れます。
今回のトレードは、まさにその形となり、低ボラティリティの日でありながら、理想に近いトレードを実現する事ができた事例です。
相場の値幅は選べなくても、入る足と出る足は選べる
低ボラティリティの日に勝てない最大の原因は、テクニカルではなく、利益に対する手数料の割合にあります。
だからこそ問われるのは、小さな値動きの中でも、伸びる足で入り、伸びきった足で出られるかどうか。
そしてそれを、毎回同じ基準で繰り返せるかどうかです。
相場の値幅は、わたしたちには選べません。
けれども、どの足で入り、どの足で出るかは、ルールによって選ぶ事ができます。
8本RCI-FX手法は高勝率で手堅く勝ちを積み上げていく手法です。
今週の様にボラティリティが低い週であっても、数に物を言わせてプラス収支を積み上げていく事を目指せます。
そのため、予測の難しい流動的なファンダメンタル要素は加味せず、勝ちやすいルールに従った見極めを元にトレードを行っていくのが、正しい運用方法となります。
(雇用統計等、事前に確定している個別の大型経済指標には画一的な対応を行います)




